from heart beat

観たものについて書いたり書かなかったりします。

"クリスマスの夜に始める"コンサート

f:id:thabu:20211226040414j:plain
甲斐翔真くん初のミュージカルコンサート、「KAI SHOUMA MUSICAL CONCERT on Christmas Day 2021 Featuring MAAYA KIHO and HIRAMA SOICHI」マチソワ行っていました(公式タイトルが長い)。
「とにかく好きなことをやる」と宣言していたこのコンサート。いろいろな意味で(口が悪いけど)バカみたいなセトリだった。ビッグナンバーだらけでひとつひとつの選曲にエピソードがあって、ミュージカル愛爆発してるセトリ。人生で一番幸せなクリスマスになりました。
マチソワのMCゴチャまぜでの感想です。

1.Tune up#1〜Rent/RENT(平間マーク・甲斐ロジャー)

客入れの音楽が突然切れて、客電もふっと落ち、甲斐翔真にしては小さいシルエットが真ん中に歩いてきてそれが平間壮一くんだと気づいた瞬間、本能的に「あ、来る」と思った。「RENT」本公演と同じ始まり方。笑顔で手を上げる平間マーク。ブレーカーが落ちる演出もありました。「クリスマスイブの夜に始める」を「クリスマスの夜に始める」に変えるセンスよ。ミュージカルコンサートで主役以外が開幕させたらいけない?うるせ~~!!知らね~~~~!!!!って気合を感じた(そこまでは言ってない)。
この「RENT」でのコンサート開幕は、甲斐翔真自身が絶対にやりたかったことだそうで。理由は「コロナの影響で2020RENTは2週間でクローズしてしまった。見られなかった人も多かっただろうから、クリスマスにコンサートをやるからには絶ッッ対にこの始め方にしたかった」と。なんて心遣いなんだ~~~(泣)ていうか、オタクたちも「クリスマス当日にやるんだから、RENTの冒頭と同じ始まり方だったりしてね~笑」って冗談半分で言ってる人はいたじゃないですか。まさか現実になるとは。甲斐翔真さん思考がオタクじゃん!!
フォーマルな衣装を着ていても、この二人が歌いだせばマークとロジャーになるんだなと思い知らされた。生命力がほとばしる。一度手からすり抜けたものを取り返してやる!って昂りを感じさせるデュエットでした。

2.普通の人生/マタハリ

オタクが散々甲斐アルマン甲斐アルマン鳴いてるの見てた?「マタハリ」を観劇してこの曲を「絶ッッ対に歌いたい!」と思ったそう。カーテンコールでアルマンが出てくるときの曲もこれで、それで鳥肌が立ったと。儚げなファルセットと真っすぐな目が印象に残りました。出演したいから柚希礼音さんにごますっておいたらしいです。

3.君の夢の中で/フランケンシュタイン

「フランケンから歌う」という直前のMCだけで震えが止まらなかったけど、この前奏で叫びそうだった。私が甲斐ビクターを求めすぎているせいで、アンリの曲を歌うという選択肢が全く頭になかった。
「まるで奇跡だ」からどこかスッキリしていて、死ぬ覚悟ができてる顔の甲斐アンリ。神曲を好きな男の声で聴けるって最高のプレゼントですね。1番のみで終わってしまって、ラストの「生きようーーーーー!」をどう上げるのか気になって夜も眠れないので早くフルで聴かせてくれ。パク・ウンテさんと同じ音まで上げますか???「October Sky」で一緒にお仕事した際に、フランケン演出の板垣さんに出演したいとごますっておいたらしいです。
(ステージナタリーの記事の、「いつかビクターをやりたい」発言をTwitterの固定ツイートにするほど私は喜び散らかして五体投地してたんですね。でも今日のMCで「自分はアンリがやりたいんですが、口から出たのはアンリじゃなくビクターだったみたいです…僕がやりたいのはアンリです!アンリと怪物がやりたいです!」と元気よく宣言していて。え~~~~~~~~~~~~~~??????世界がひっくり返った。私の気狂いはなんだったんだ。いや、フランケン出演してくれるならなんでもいいんだけどさ…)
natalie.mu

4.지금 이 순간/ジキル&ハイド

絶対韓国語で歌うと思ってた。こんな序盤にやる曲じゃないし、ここまでのセトリで甲斐翔真の辞書にブレーキって言葉は載ってないんだなと思った。甲斐翔真の中で表現したいドラマが出来上がっていて、歌い込んでるのがビシバシ伝わってきました。

5.'Til I Hear You Sing/LOVE NEVER DIES 英語歌唱

ラミンがやった役から何か歌うとは思ってたけど、'Til I〜だった!「Music of The Night」を予想してました。つい先日、劇団四季「アンマスクド」で飯田お兄さんの歌唱を聴いてしまったのでまずいなと思ったんだけど、英語歌唱だしラミンに寄せた歌い方で、違った視点で楽しめました。今まで聴いたことのない発声で、英語というのも影響しているのかな?上質なビロードが折り重なったような、重みと艶のある声だった。24歳に出せる声じゃないんよ…。
この曲を歌うと決まってから、返ってこないだろうと思いながらもラミンに(インスタとかで?)メッセージを送ったら、まさかの返信があり、長文でアドバイスをくれたと興奮気味に話してました。ラミン本当にありがとうございます…。「君なら大丈夫、とにかく物語を伝えることだ」との内容だったそうで。最後の「once more」の手を伸ばした先にクリスティーヌがいるのが分かったよ。

6.デスノート/デスノート

甲斐翔真が夜神月になる瞬間を見てしまった。青いライトに照らされ、目を閉じてひとつ呼吸をして、目を開けたらもう夜神月がそこにいた。パッと切り替わるんじゃなくて、甲斐翔真という人間を元にスライドしていったような印象。人を殺した戸惑いと不安の中に、正義を振りかざした狂気の種火が燃えていた。
2020年1月の公演当時より抜群に上手くなってました。感情を差し込む余裕が大きくなってたというか。再演絶対にやってほしい。

7.ヤツの中へ/デスノート(甲斐ライト・平間L)

これ私のタイムラインで複数人が希望出してた曲と組み合わせで、思わず草生やしたしフォロイーの命が心配になった。
平間Lを本役で見たくなってしまった。かなり好戦的なLで、ネコ科の獣がしなやかに地面を這って獲物に食らいつくタイミングを計っているような、野性味のあるL。ポケットに手を突っ込んで首をぐるりと回す仕草を目の前で食らって息が止まった。平間Lがかなりひねくれていたので、逆に甲斐ラが正攻法で攻めてるように見えたのが面白かった。「息の根をーーーー!」の上げはいつ聞いても景気がいいですね!!これで年明けしたい!!

8.One Song Glory/RENT

いや前曲からのギャップ。
真っすぐな目で憧れに手を伸ばすのも大好きだけど、この曲みたいな焦燥感で生きづらそうな表現も上手いんですよね。酸素が薄いところでもがいてるような表情にこっちも苦しくなる。

9.遠い稲妻/マリーアントワネット

いや前曲からのギャップ。
さすがに声の出し方が違いすぎるのか、ちょこちょこしんどそうだったけど歌いながら修正してたように聴こえた。今年の3月よりも確実に上手くなっていて何なんだろうこの子…と思いました。同じ衣装とセットのはずなのに、ロックシンガーだったりヨーロッパ貴族だったり、作品の色がしっかり伝わる歌唱の表現力お見事でした。

10.エメ/ロミオ&ジュリエット(甲斐ロミオ・真彩ジュリエット)

正直今年のロミジュリの「エメ」はジュリエットの歌唱に満足できてはいなかったので、真彩ジュリでやっと胸のつかえがおりたような気がしました。真彩さんありがとうございます…。真っ白で透明感のあるデュエット、この世で一番幸福な二人。まるで今世界に二人だ、だよ(それはデスミュ)。「声を合わせるのが楽しすぎてリハで何度も結婚式挙げました」と笑顔でMCする大型犬甲斐翔真がとても可愛かった。

11.Think of me/オペラ座の怪人(真彩クリスティーヌ)

きれい、可愛い、歌が上手い。真彩希帆さんはじめましてだったんですが、上手く言えないけど音楽と一体になって歌う方だなあと思った。音楽と相思相愛というか。

12.未来は最高!/The View Upstairs(平間ウエス)

明るい曲を装った激重ソングだと思ってるけどどうなんですか?曲の終わり方が不協和音で不穏すぎたのよ。「薬で気持ちが楽になる」とか「SNSで嫌なことがあったら一晩寝てブロックしろ」とか言ってたような、不穏!本公演が楽しみになりました。

13.Waving Through a Window/DEAR EVAN HANSEN 英語歌唱

端折られ方がエグかった。1番が終わって大サビの「on the outside~」まですっ飛んだかと思ったら直後に張り上げる「waving, waving oh」まで飛んだ。いつかフルで聴きたい!
「曲は本当に好きだけど、自分はどう見てもいじめられっ子には見えないからエヴァン役はできないだろう」と話しながらも、歌い出しは背中を丸めて周囲を窺うようにおどおどして、しっかりエヴァンに入ってたのが愛だった。

14.Santa Fe/ニュージーズ 英語歌唱

得意の憧れソング!この曲も劇場で聴いて「絶ッッ対に歌いたい!」と思ったと話してました。歌う前にイケコからきちんと許可をもらったらしい。

15.Go the Distance/ヘラクレス 英語歌唱

選曲にびっくりしたけど「ニュージーズ」からのアラン・メンケン繋がりだったらしい。こういう、彼方に希望を見出して絶対掴むと決意する曲が本当に上手いですね…。

16.Rewrite the Stars/The Greatest Showman(甲斐フィリップ・真彩アン) 英語歌唱

グレショ見たことないからなんの曲か分からなかったけど、マチソワ間に連番したフォロワーに解説してもらいました。すれ違ったり向き合ったりして気持ちと声をぶつけ合うステージングがとても良かった。これも甲斐翔真たっての希望だったらしいです。こだわり強めで良き。「Think of me」でソプラノを響かせまくった真彩さん、突き刺すような歌い方のこちらも見られて得した気分。

17.I'm Alive/Next to Normal

スタンドマイクで歌ってくれた!スタンドマイクを扱う仕草が癖なのでぶち上がりました。今日の時点でかなり乗りこなしてるように聴こえたけど、役が入ってどう変わるのかとても楽しみ。

18.星を見上げて/October Sky

本番とほぼ同じステージングで、この曲だけ会場がシアターコクーンになった。表情も完全にホーマーだったなあ。「星の下で同じ夢を見てる この世界と僕は繋がってる」の何か確実なものを手にした充実感のあるホーマーの表情がとても好きだったんだけど、それも健在でした。
スタッフさんがステージ後ろの幕に散りばめてくれた星が、1番の「星見上げれば 未来はすぐそこに」で光り始めたんですね。リハの時点では星はなかったらしく、嬉しい本番でのサプライズを「素敵なクリスマスプレゼントをもらいました」と表現する甲斐翔真、心が美しいよ…。

19.Louder Than Words/tick, tick… BOOM!(甲斐・平間・真彩)

インスタでこの曲が好きってアップして匂わせてた!やられた!!「今の時代にふさわしい曲だと思います」と紹介してました。
TTBは映画館で見れて、私はこの曲のフレーズ「cages or wings?」が特に印象に残っていた。いつかのインタビューで甲斐翔真が話していた、「失敗を恐れない」って言葉を思い出しました。…この曲、歌詞を読めば読むほど甲斐翔真の曲じゃない!?(面倒くさオタク)訳詞が素敵だったので日本語歌詞の音源欲しい。ラストの「Happy Birthday」のメロディを「ジングルベル」の鈴の音に変えるアレンジが大天才だった。

MCで好きだったところ

・うろうろ歩きながら喋り、「なんだかスティーブ・ジョブズみたいですね」とぼそっと呟く。
・「next to normal」で望海風斗さんと共演するという話。だいきほコンビで先に真彩さんが共演してくれたことについてひと言「味見」と。
・「かれこれ3年ぐらい韓国語で歌い続けて温めてきた"時が来た"を披露する"時が来た"っていう……若干スベりました」
・「僕のことをどこから知ってくれていますか?」の質問を自分からしたのに、「どの作品を見に来てくれましたか?」と勘違いして「October Sky」で観客のリアクションが全くなくて凹んでた。でも後ろで、オクトーバーで共演したキーボード&リードの金山さんが小さく拍手してくれてた!優しい…。
・そのあと(恐らく袖でスタッフさんからフォローがあったのか)「勘違いしてました!皆さんOctober Skyは見に来てくれましたか?」と聞いて大きな拍手が返ってきて満足そうにニコニコしていたところまでセット。
・ステージ上のテーブルに置いてあった汗拭きグッズがフォーマルなハンカチとかじゃなくガチのフェイスタオル。

まとめ(ポエム)

出演作がまだ少ないおかげでセトリが過去作に縛られすぎなくて、MCで何度も繰り返していたように「絶ッッ対に歌いたい!」曲ばかりの宝箱みたいな公演。甲斐翔真くんはミュージカルを愛しているし、その愛がいろんな繋がりを生んで今回のコンサートが成功したんだなと思えて、こんな美しいことってそれ自体がミュージカルみたいだなって(?)、本当に嬉しくて幸せな気持ちになりました。共演したことない真彩さんが出演してくれたこと、ラミンがメッセージをくれたこと、「October Sky」のバンドの方々が今回も参加してくれたこと。We are the world. Life is beautiful.(??)
ソワレのカーテンコールで「終わっちゃいますよ…」と思わず口に出した、充実感に満ちてホッとしたようなでも寂しそうな表情が忘れられない。甲斐翔真の存在がもっともっと多くの人に知られてほしいし、愛される役者になってほしいし、絶対そうなれるし、なるべき人だなって心から思った。
エンジン全開で力を抜くってことを知らないマチネ。ちょっと飛ばしすぎて空回り気味だったとマチネを振り返り、より役に寄り添った歌い方に変わったソワレ、どちらも愛おしかった。24歳の初ミュージカルコンサートという、今この瞬間にしかできないパフォーマンスだった。刻まれてずっとずっと輝き続ける時間になりました。

甲斐翔真くん、2021年はたくさんの感動と出会わせてくれてありがとうございました。来年もきみのミュージカル人生にたくさんの幸せと出会いと希望が降り注ぎ、きみが痛めつけられたり傷つけられたりすることなく、伸び伸びと健やかにステージに立ち続けられることを心から祈り応援しています。

前半と後半で話が違いすぎる

前半の食べ物の好き嫌いの話と後半のFONSの感想は別日に書いたので統一感のない日記になりました。


最近粕汁にハマっていて、大鍋に作ったものが常に冷蔵庫に入っている。粕汁と言っても味噌汁の味噌半分を酒粕に代えただけのような、具材はそのときあるものを適当に入れた汁物だけど、どう作ってもおいしくなるから最高。
お酒は飲めない・飲まないし、日本酒の匂いも好きではないし、芳醇な香り系の食品も好んでは食べてこなかったのに、一人暮らしとは不思議なもので、実家を出てから偏食がだいぶ直った。

いくつになっても母の前で苦手な食べ物を口にすると、幼稚園児を褒めるみたいに大袈裟に「食べれた!偉い〜!」と言われた。そういうときは大体気が向いて口に入れてみただけだったりするから居心地が悪いし何より恥ずかしい。母に悪気はないのだろうけど、この恥ずかしさが食わず嫌いを食わず嫌いのままにしてきた一因でもあると私は思う。母、娘が苦手食材と戦っている間は静かに見守ってほしい。

一人暮らしだとますます自分の好きなものしか食べなくなるのでは?と以前は思っていたけれど、それよりも、今なら嫌いなあいつにも勝てるんじゃないかという変なチャレンジ精神が湧き出てきて、結果だいたい勝つ。トマトもこんにゃくもしいたけにも勝ったが、わかめだけはどう料理してもきっと無理なので、こいつには手を出さないことにしている。


話は変わって、今日はミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜」を見てきた。「北斗の拳」の方が副題なんですね。面白い感想はTwitter検索すればたくさん出てくるので、私は一番心に残ったバットの話をする。
バットがとても良かったですね…役者も役も良い。「北斗の拳」というコンテンツにこれまで全く触れずに生きてきたので、そもそも世界観も「拳」がなんなのかも、この世界の強さの基準も知らないから、普通の人間として成長するバットの方がケンシロウよりも刺さりやすかったのかもしれない。
自分さえ生き残れればいい、強くズルくないとこの世界では他人に踏み潰される!って考え方と、でも本当は仲間(家族)が欲しいって本音を歌う冒頭のソロ曲で絶対いい子じゃん…(泣)と心奪われてた。
リンに人間として親切に接するケンシロウを見て、そんなことして何になるっていうんだと馬鹿にするんだけど、だんだんとケンシロウに影響されてバット自身の思いやりの心が出てくる芝居が絶妙。一瞬素直な表情になるんだけど、「いやいや俺は自分だけが大切なんだ」ってまた殻にこもったりするから、話の展開よりも後ろにいるバットの方を見てしまったよ~。
一番好きなのが、(どこのシーンか記憶が怪しいんだけど)マミヤたちの村に着いて警戒され武器を向けられたときに、サッとリンの前に出て彼女を守ったところ。セリフや歌で気持ちの変化が分かるのもいいけど、こういう無意識の行動に成長が見えるとめちゃめちゃ感動してしまう。
演じてた渡邉蒼くんってACジャパンのヤングケアラーの子だったんですね。このCMもなんというか、脳裏に焼き付くよね…。

正直2幕のラオウ対ジュウザあたりから話が全く分からなくなって、キャラクターの気持ちが追えず1幕がピークになったのが残念だったかな…いきなり話難しくなりませんか?あともう一回行くからそこは整理しながら見たい。
王家の紋章」でもセチくんが良いってずっと言ってたから、私は子供が子供らしく生きることを許されない世界で必死に生きる少年の変化に弱いのかもしれない。

わからないと虚無は違う

今日はシアターコクーンで「泥人魚」を見てきた。情報解禁からしばらく泥"人形"だと思ってた。
ネタバレがんがんしていくのでご注意ください。

 

実のところネタバレするに至るほど理解できなかったというのが本音です。事前にあらすじを読んでいなかったから、背景を把握するところからだいぶ苦労した。あとセリフを聞き取りづらい人がちょこちょこいたのもつらかった。

東宝版「エリザベート」でファンになってから追っているちゃぴちゃん(愛希れいかさん)が出演してなかったらきっと見なかったジャンルの作品だろうなあ。初唐十郎でした。

自分が観劇するまでゲネプロ記事は全て避けていたので、どんなビジュアルなのか、セットなのか知らない状態だったんだけど、ちゃぴちゃんが登場したときキャーーーー!!!!って心の中で黄色い声が出た。(私はちゃぴちゃんの身体ファンでもあるから以下の描写がキモくてごめんなさい。)衣装は紫のツーピースで、伸縮性のある素材のパンツが腰~膝までぴったり体に沿って、膝下はフレアのシルエットなので元々の脚線美がさらに際立ってた。お尻なんて私の握りこぶしぐらいの大きさしかない…。右腕はデザイン性のある袖で、美しい手先の仕草がさらに映えてた。インナーなしの深Vの襟元で長い首が強調されるし、目の辺りでぷつっと切られたワンレンの黒髪は新鮮で、めちゃめちゃに好きなビジュアルでした。ちゃぴちゃんに着こなせない衣装ないのでは?

spice.eplus.jp

thetv.jp

基本ミステリアスな人物なんだけどはっちゃけたシーンもあって、(私が見たことのある)今まで演じてきた役と比べるとかなりの挑戦だったんじゃないかなと想像するんだけど、不思議な世界観にどっぷり浸かって生き生きとお芝居されてたように思う。蛍一に惚れる前と後で表情が全く違うのが可愛かったですね。眉間にシワ寄せてたのに目がキラキラしちゃって~可愛い…。

あとは演出がハチャメチャで、わーーそんなのアリかーーってなった。特に冒頭の堤防が落ちて水しぶきが上がるシーンは思わず目を見開いてしまった。浴槽サイズの水槽が舞台上に出てきたときは誰かこの中に入るんだろうなとは思ったけど、六平直政さんが潜水するとは…。
こんなに舞台上も出演者も水浸しになる作品久しぶりに見た気がする。シアターコクーンってあんなふうに使えるんですね。ちなみに原状復帰できる?と思った作品ナンバーワンはAiiAシアターで見た「残酷歌劇ライチ光クラブ」です。

話は半分も追えなかったんだけど、2時間飽きずに見られたのは逆に「わかんなくていいや~」と諦めたからかも。
観劇が趣味になってからしばらくは、どんな作品を見ても、理解しなきゃ!って力んでたんだけど、最近やっと自分にプレッシャーをかけずに見れるようになった気がします。よく「"わからない"も立派な感想だから」とは聞くけど、そうは言っても何か具体的なものを持ち帰りたい、持ち帰ったという充実感を得たいじゃないですか!時間とお金使ってるんだし。
でも、ないところからほじくり返した感想って自分でもつまんねーな!と思っちゃうんですよ。じゃあもう、見たものを見たまま受け取るだけでいいなと。これって嫌いとか虚無とかとは違うから難しい。嫌いだと、私の場合は見終わってからずーっとイライラしてるし、虚無だと帰り道の足取りがクソ重くなる。記憶から抹消したくなる。
「泥人魚」は、(ざっくりでも)すごいな!って気持ちになれて、わくわくしたりちゃぴちゃん素敵だなーって思えたりしたから、わからないけど面白みを感じた作品ってことで決着つきました。でもわかる人の感想や解説読みたいので、わかる人は書いてください(丸投げ)。
あと岡田義徳さんはカズレーザーさんにしか見えなかった。

甘味処が好き

起きたら11時近くだった、寝すぎた。

ミュージカル「メリー・ポピンズ」の座席選択販売が10時から開始されたのをTwitterで知って、起き抜けの頭でキャスト表と予定を見比べて1枚買った。メリポピは、初演を2階席で見たらラストのフライングでメリーがこちらに向かって本当に魔法で飛んでくるように感じてもうめちゃめちゃに感動したので、今回も2階で見たくて座席選択できるまでチケット購入待っていたのでした。

友達と会う予定があって、午後は和喫茶(って表現するのが正しいのか分からないけど、おにぎりやうどんと、あんみつやお汁粉などを同時に出してくれる和風の喫茶店)に行った。甘味処って言うのかな。このタイプのお店が大好きで、家の近くにできてほしい。通う。
日比谷でマチソワするときは有楽町のおかめに行くのが定番になっている。この前名古屋へ遠征したときはずっと行きたかった雀おどりでかき氷を食べた。総本店はお店の中に小川が流れていてびっくりした。

今日はおにぎりと、アイスにあんこときなこと黒蜜のかかったおいしいやつを食べた。コンビニのおにぎりも好きだけど、飲食店でおにぎりがメニューにあるとかなりの確率で頼んでしまうし、一人で2個とか余裕で食べる。居酒屋のメニュー表の端の方に載ってるおにぎりも好き。
お茶碗に盛られた白米よりも握られたおにぎりの方がおいしく感じるのは、握るっていう見た目を整える手間が挟まれてるからなのかなーみたいな話を友達とした。お茶碗にきれいに盛るのも立派な手間だけど、三角形にする行為はそれとはちょっと趣向が違う気がする。自分だと上手く握れなくて最終的に俵型になります。

日記なんとか続いてるけど食べ物の話が多いな。本当はロミジュリDVDのDisc2も見たかったけれど疲れたし気分じゃないのでまた今度にする。

バレエの解像度上げたい

昨日は目覚ましをかけずに寝て、起きたら8時ぐらいだった。
今日は午前中ジムに行くと決めてたので、朝ごはんをしっかりめに食べた。運動は元々嫌いじゃないけど、ダンベルやバーベルみたいな重い物を持つ筋トレを淡々とこなすのはもっと好き。加重に負けず、フォームを崩さないように動作するには集中力が必要なので、終わった後は頭がすっからかんで気持ちがいい。

午後は14時開演のKバレエ「くるみ割り人形」を見てきた。14時だけどもう日が陰ってきていて、マチネだけどソワレを見に行くような気分だった。

お目当ては雪の王役の堀内將平さん。今回はドロッセルマイヤーと二役で出演していて、どっちを見るか、いやいや両方見るかで悩んでいたけど、ご本人もお気に入りの役だと話していた雪の王を選んだ。

事前にフォロワーさんから聞いていたとおり、派手に踊って雪をドサーッと振らせて終わった。一瞬で終わった。その分インパクトがすごかった。

natalie.mu


まず衣装の、あれはヘッドドレスと呼んでいいのかな、おでこから頭頂部に向かって頭を覆う白くギラギラ輝く装飾が美しい。メイクがミュージカル版ロミジュリの死を連想させる、白く塗った肌にキリッと囲み目だったので、ロミジュリ出の新規は高まりました。
何よりもヒトならざるものオーラが出まくっていた。間違いなく千年以上生きてる。ファンタジー作品だしあの穏やかなスマイルで踊るのかなと思っていたけれど、全く笑わない!でも怖さはなくて、雪の王っていうか永久凍土の王みたいな…ひらひら・キラキラ・ふわふわした雪じゃなくて、もっと大地の力強さを感じさせる、威厳のある王様だった。
雪の王女役の小林美奈さんは、秋の「シンデレラ」でも堀内さんとのペアで見ていた。小林さんも終始表情を崩さない、風格と気品のある女王だった。バレエのペアってどういう基準で組むんだろう。相性とか男女の身長差も加味されるのかな。堀内小林ペアは並んだときの空気が馴染んでいるように思えて好きです。
バレエのスキル的なことは全く分からないけれど、雪の王国の場面は精密機器のような正確さに圧倒された。特に、粉雪たちと揃って何回転もターンするところは太陽の光を受けた雪がひと粒ひと粒光っているような、各々の動きがありつつ全体で見てもきれいで圧巻だった。

くるみ割り人形」のストーリーを知らずに見に行ったんだけど、2幕はあんなにアッサリしてるんですね!?ねずみとの決着がついたら、あとは展覧会というか人形たちのダンス発表会みたいだった。バレエの知識があればひたすら踊ってる場面も楽しめただろうけど、どちらかと言えば芝居が見たいオタクなので少し退屈に感じてしまった。次はもうちょっと込み入った話のバレエも見てみたい。でもすごいことをやっているのは分かった。マリー姫役の日髙世菜さん、手足の長さから何から次元が違いすぎませんか…。

最後にドロッセルマイヤーについて触れなきゃいけない。あの役柄ずるいな~~!!!優雅で物腰柔らかくて、あくまで保護者目線でヒロインを見守るポニテグレーヘアの年齢不詳のお兄さんって…。クララを見る目が慈しみにあふれてて、演じる杉野慧さんのノーブルな雰囲気もぴったりだった。
最後、ベッドに戻ったクララをちらりと振り返って微笑んで、帽子を目深に被り直して去っていくところまで完璧だ~~~。私がクララなら初恋はドロッセルマイヤーだと思う。ベストにたっぷりした袖のシャツ姿の衣装もとても良かった。

ロビーにクリスマスツリーと前代ネズミの王の被り物が展示されてました。目がギョロッとしてなかなか迫力があった。王冠の中にも小さいネズミが入ってる!

f:id:thabu:20211201192907j:plain

f:id:thabu:20211201193134j:plain

f:id:thabu:20211201193213j:plain

 

休みが多いので日記を書く

会社から「いい加減有休使いなさいよ」と言われたおかげで、意図せず12月の休みがかなり多くなってしまった。本当は来年春の観劇生活のために出来るだけ有休減らさないでおきたかったんだけども。

寒い12月、観劇以外の活動へのやる気がゼロなので、休みの日限定で日記を書くことにしました。日記に書くことを作るためという動機を設定することで動き出しへのハードルを下げる作戦。
練習も兼ねて11月30日火曜日の日記です。

昨夜は暖房と部屋の電気をつけっぱなしで寝てしまって、起きたら顔がカピカピで朝から落ち込んだ。この残念感を消し去るためにやることは決まっていて、スチーマーを顔に当ててから洗顔すること。温かい蒸気だけじゃなく、スチーマーのシューー…ボコボコボコボコ…といった音にも癒やし効果があると思う。

何の予定もない日で、さて何をしようかなと考えた結果、銭湯へ行くことにした。
私は浴槽を掃除してお湯をためるという行為がとても苦手だ。だから真冬でもシャワーで済ませてしまうことの方が多い。
湯船に浸かったときの気持ち良さや、その後に安眠が待っているのはよく分かっているが、とにかく浴槽を洗いたくない。最近は全自動で浴槽洗浄からお湯はりまでやってくれる機能が備わった浴室もあるそうで、いつか自分の家を持つなら絶対にこのオプションを付けたい。
最後に銭湯へ行ったのはいつだったか、思い出せないぐらいかなり昔な気がする。慣れていないお店へ入るときはいつも緊張する。食券を先に買う飲食店にもまだ慣れない。

サウナが人気の銭湯のようで、受付の人に「入浴のみですか?」と少し意外そうに聞かれた。早い時間に行ったせいか、銭湯は空いていてゆっくりできた。体の芯から温まって生き返った気持ちになった。
浴場では何も感じなかったのだけど、脱衣場に他人がいるというのはなんだか落ち着かない。完全な裸でいるよりも、服を着たり脱いだりするところを他人に見られる方が恥ずかしいのかもしれない(じろじろ見られたという意味ではなく、ただそこに他人の目があるという意味で)。

夕食にはテイクアウトした海鮮丼を食べた。思い切って数百円追加してお刺身を大盛りにしてもらった。実家を出てから生魚の尊さが身にしみる。増量されたお刺身はさすがの満足感で、単純にもこういうところに大人の幸せみたいなものを感じた。

予約した本が図書館に届いたと連絡が来ていたので、それを受け取って帰宅した。銭湯で疲れていたのか読み始めて数十ページで眠くなってしまったが、これからコツコツ読んでいこうと思う。

ミュージカル「October Sky」が10/23夜に配信やるよ

ミュージカル「October Sky -遠い空の向こうに-」配信決定しましたよ!

円盤化、音源化はないと制作側が言ってたので配信もないと勝手に思ってたんだけど、ありました!すごい!

今週末の土曜日ソワレすでに予定入ってるー急すぎるわーとか、4,200円ってアーカイブなし配信にしてはちょっと即決できないわーとか、いろいろあるよね!

でも、偶然暇だよって人とか興味あるよって人に私は見てもらいたい、今作の甲斐翔真を。なぜならめちゃめちゃ良いからです。


配信の概要とストーリーはこちら。

 

日時:10/23 17:30~

上演時間約2時間40分(一幕75分、休憩20分、二幕65分)

配信開始30分後まで購入可能。アーカイブなし。

公演終了後に舞台裏のキャストから生コメントがあるとのこと。

料金:4,200円

配信サービス:PIA LIVE STREAM

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2175864

october-sky.jp

 

ストーリー

1957年、人類初の人工衛星スプートニクが宇宙へ飛び立ち、ウェスト・ヴァージニア州の炭鉱町コールウッドでその姿を見た高校生ホーマー(甲斐翔真)は自身もロケットを打ち上げたいと言う夢を抱き、悪友のロイ(阿部顕嵐)とオデル(井澤巧麻)、そして科学の知識を持つ、いじめられっ子のクエンティン(福崎那由他)を仲間に引き入れて「ロケット・ボーイズ」を結成する。
しかし、ロケットは失敗続き、炭鉱の責任者である父のジョン(栗原英雄)はホーマーの行動が理解できず、父子は激しく対立、そんな二人に母のエルシー(朴 璐美)は寄り添い続ける。
最初は馬鹿にされていたボーイズだが、高校の教師のミス・ライリー(夢咲ねね)や炭鉱の人たちの助けを借り、全米科学コンテストへ向けて、少しずつ前進する。
ホーマーのガールフレンドのドロシー(中村麗乃)はそんな彼らを複雑な心境で見つめていた。
ある日ジョンが炭鉱で重傷を負い、ホーマーは家計を助ける為に高校を辞め、夢も捨てる決断を迫られることになる。

https://october-sky.jp/introduction.html

 

さてさて、「オクトーバーここが推し」のハッシュタグで公式が感想ツイートしてね!と言ってるので、それを拝借して作品の推しポイントを4つ挙げました。
※ストーリーの重要なところはネタバレしないけど、展開には多少触れざるをえないのでご了承ください。
※スタッフの裏話をちょこちょこ引用してますが、開幕前にTwitterのスペースで企画・制作の方々がお話されていたものです。

 

#オクトーバーここが推し①
甲斐翔真のパフォーマンスが素晴らしい

主演が甲斐翔真に決まった経緯が、企画の方が彼を見て「やっとホーマー・ヒッカム(主人公)をやれる子が出てきた」と思ったから、っていうのがエピソードとして強すぎて。スキル面だけでなく、フレッシュさと成し遂げる力強さを兼ね備えた20代前半の子がやっと出てきた、って…確かにぴったりの役だと作品を見て納得した。

パフォーマンスの話でした。

なんと言っても歌の安定感がえげつない。初のシングルキャストで曲数もかなり多いのに、疲労を見せるどころかどんどん調子を上げていってるように思います。体どうなってるんだ。さらにデスミュぶりに聴けた気がするファルセットが美しい!重力を感じさせない澄んだ声で、宇宙への憧れをそのまま音にしたらこんな感じなんだろうな。

で、この歌の安定を踏まえて芝居がどんどん発展していくんです!!

例えば、初日は閉鎖的な町で暮らす俯きがちな青年ホーマー・ヒッカムがロケット作りに目覚める、といった具合の導入部でした。
でも、最初の休演日を挟んだほんの数日後には、「何かやってやる!このまま閉鎖的な炭鉱町で死ぬつもりはない!」と、ホーマーの外へ向かう熱量と輝きが最初から押し出されてた。展開が速くちょっと散漫な印象だった物語全体が、「これはホーマーの話ですよ」という一本の骨を持ったことでとても見やすくなったように思いました。

ホーマーでおすすめのシーンは一幕ラストと、二幕後半の父との会話&歌。
一幕ラストはかなり感情ジェットコースターですが、考えるな感じろ!の心持ちでいてください。ドバドバ流れ込んできます。
二幕後半は、この作品見た人みんな感動した場面にここ挙げるよねっていうところです(主語デカ)。特に歌詞に注目して見ていただきたい…父の曲に出てきたのと同じフレーズが、真逆の意味でホーマーの曲に使われます。メロディもとにかく良くて、これを歌いこなしつつ瞬間瞬間に生まれる感情を丁寧に届ける甲斐翔真、最高でしかない。

 

eiga.com

こちらの贅沢な開幕後インタビュー記事も紹介しますね。このブログ読まなくていいからこっち読んでほしいぐらいです(?)。提案した演出が採用された話とかめったに聞けないと思う。

 

#オクトーバーここが推し②
ロケットボーイズが可愛い

ホーマーと一緒にロケットを作る仲間たち、通称「ロケットボーイズ」が可愛い。さすが演出家が「ボーイズを可愛く作りたい」と言ってただけある。

4人とも同じ楽屋らしく、見るごとにふざけ度合いが増している気がして楽しいです。まさに青春~って感じ。部活っていうよりは、教室でぐだぐだつるんでる方のリアルさがあるかな。

ホーマー以外のボーイズそれぞれの個性を簡単に説明するとこんな感じ。

4人の中で一番やんちゃ、ロックンロールが好きで少し影のあるロイ・リー。
ザ・ムードメーカー、笑い上戸でちょっと抜けてるオデル。
科学の知識が豊富で、学校では変人扱いされてるけど芯は強いクエンティン。

私の推しは井澤巧麻くん演じるオデルです。一番ビビりなんだけど、仲間のために体を張るシーンがあって(映らないかもしれないけど)そこがとても好き。あとは、ロケット打ち上げに驚いて仰向けに倒れたオデルが、両手を上げて「起こして」アピールしても誰も起こしてくれなくて、その不憫さもオデルらしくて可愛かったww

ボーイズで盛り上がるところのひとつは、密造酒を手に入れようと闇酒場へ突撃する二幕の場面ですかね~。演出にひと工夫あり、客席も手拍子して盛り上がります。公式が袖から撮影した動画を上げてくれてました!

 


実際に見たらすぐ分かると思うんですけど、ボーイズのキャスト4人それぞれが考えた酔っ払いソロダンスがこの曲中にありまして。それが個性的でめちゃめちゃ面白いです。振付助手の方いわく「振付師はこんな振り絶対思いつかない」らしい。

 

#オクトーバーここが推し③
ロケットボーイズを取り巻く大人たち

ロケット制作を見守り応援してくれる人、良いと思わない人、いろいろな大人が出てきます。全て説明されることはないけど、ちょっとした言葉や振る舞いから、舞台となっているコールストンの社会が浮かび上がり、ただの青春物語で終わってない。

大人が直面するのは現実で、ホーマーたちが追うのは夢。シビアな現実があるからこそ、夢に向かって突き進むホーマーの眩しさが際立つんですよね。炭鉱を中心に生活が回る町で、子どもが全く違う夢を抱いてってあらすじから「ビリー・エリオット」を連想する人も多いかな。「ビリー」は子どもたちがまだ幼いから、炭鉱の現実を直接ビリーに突きつけることはなかったように思うんですよ。守られるべき子どもたちだった。でも「オクトーバー」は高校生なので進路の話がリアル。「親が炭鉱夫なら息子も炭鉱夫」のステレオタイプな人生がすぐそこまで迫ってる。

やりたいことと現実の折り合いって、きっとほとんどの人が経験したことだし、学生に限らず死ぬまで悩まされ続けることですよね。この大人チームの存在によってより多くの人に響く多面的な作品になってると思いました。

 

#オクトーバーここが推し④
多彩な楽曲

これは聴いてもらうのが手っ取り早い!!ゲネ動画でいろいろ聴けるので見てください!!

www.youtube.com

01:13~の子どものように訴える言い方でメチャつらくなる…おすすめの二幕後半の場面は01:55~見れます。

 

www.youtube.com

01:02~の「ロケット作る!」のロックな歌い方、「RENT」のロジャー思い出してしまう。

 

www.youtube.com

 

www.youtube.com

ゲネ動画+初日会見もがっつり見れます~。

 

あとはもうカメラワークとスイッチングが良いことを祈るしかない。

再度配信チケットのリンク貼っておきます。もし見たら感想ツイートしてね!

https://t.pia.jp/pia/event/event.do?eventBundleCd=b2175864