from heart beat

観たものについて書いたり書かなかったりします。

前半と後半で話が違いすぎる

前半の食べ物の好き嫌いの話と後半のFONSの感想は別日に書いたので統一感のない日記になりました。


最近粕汁にハマっていて、大鍋に作ったものが常に冷蔵庫に入っている。粕汁と言っても味噌汁の味噌半分を酒粕に代えただけのような、具材はそのときあるものを適当に入れた汁物だけど、どう作ってもおいしくなるから最高。
お酒は飲めない・飲まないし、日本酒の匂いも好きではないし、芳醇な香り系の食品も好んでは食べてこなかったのに、一人暮らしとは不思議なもので、実家を出てから偏食がだいぶ直った。

いくつになっても母の前で苦手な食べ物を口にすると、幼稚園児を褒めるみたいに大袈裟に「食べれた!偉い〜!」と言われた。そういうときは大体気が向いて口に入れてみただけだったりするから居心地が悪いし何より恥ずかしい。母に悪気はないのだろうけど、この恥ずかしさが食わず嫌いを食わず嫌いのままにしてきた一因でもあると私は思う。母、娘が苦手食材と戦っている間は静かに見守ってほしい。

一人暮らしだとますます自分の好きなものしか食べなくなるのでは?と以前は思っていたけれど、それよりも、今なら嫌いなあいつにも勝てるんじゃないかという変なチャレンジ精神が湧き出てきて、結果だいたい勝つ。トマトもこんにゃくもしいたけにも勝ったが、わかめだけはどう料理してもきっと無理なので、こいつには手を出さないことにしている。


話は変わって、今日はミュージカル「フィスト・オブ・ノーススター〜北斗の拳〜」を見てきた。「北斗の拳」の方が副題なんですね。面白い感想はTwitter検索すればたくさん出てくるので、私は一番心に残ったバットの話をする。
バットがとても良かったですね…役者も役も良い。「北斗の拳」というコンテンツにこれまで全く触れずに生きてきたので、そもそも世界観も「拳」がなんなのかも、この世界の強さの基準も知らないから、普通の人間として成長するバットの方がケンシロウよりも刺さりやすかったのかもしれない。
自分さえ生き残れればいい、強くズルくないとこの世界では他人に踏み潰される!って考え方と、でも本当は仲間(家族)が欲しいって本音を歌う冒頭のソロ曲で絶対いい子じゃん…(泣)と心奪われてた。
リンに人間として親切に接するケンシロウを見て、そんなことして何になるっていうんだと馬鹿にするんだけど、だんだんとケンシロウに影響されてバット自身の思いやりの心が出てくる芝居が絶妙。一瞬素直な表情になるんだけど、「いやいや俺は自分だけが大切なんだ」ってまた殻にこもったりするから、話の展開よりも後ろにいるバットの方を見てしまったよ~。
一番好きなのが、(どこのシーンか記憶が怪しいんだけど)マミヤたちの村に着いて警戒され武器を向けられたときに、サッとリンの前に出て彼女を守ったところ。セリフや歌で気持ちの変化が分かるのもいいけど、こういう無意識の行動に成長が見えるとめちゃめちゃ感動してしまう。
演じてた渡邉蒼くんってACジャパンのヤングケアラーの子だったんですね。このCMもなんというか、脳裏に焼き付くよね…。

正直2幕のラオウ対ジュウザあたりから話が全く分からなくなって、キャラクターの気持ちが追えず1幕がピークになったのが残念だったかな…いきなり話難しくなりませんか?あともう一回行くからそこは整理しながら見たい。
王家の紋章」でもセチくんが良いってずっと言ってたから、私は子供が子供らしく生きることを許されない世界で必死に生きる少年の変化に弱いのかもしれない。