from heart beat

観たものについて書いたり書かなかったりします。

好きな役者が増えたので語る

好きな役者が増えました。

オタクやってると好きで応援したい人がどんどん増えていく!便宜上「推し」とは呼んでいないんですが、細かく言うと「好きだしめちゃくちゃ期待してて今後1作品も見逃したくない役者」です。

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甲斐翔真くんです!ありがとうございます!

 

東宝ミュ・ホリプロミュを見る方なら、名前ぐらいは聞いたことあるよーって人も少なからずいるかな。
(映像のお仕事はさらに数年前からやってるけど)2020年1月「デスノート THE MUSICAL」夜神月役でミュージカルデビュー。その後は「RENT」ロジャー役、「マリー・アントワネット」フェルセン伯爵役と大作大役続き。
現代日本の高校生→1989年NYのロックミュージシャン→18世紀フランスのスウェーデン貴族…。時代も国も役柄も3作品バラッバラで面白かったです。そしてそして、5月には「ロミオ&ジュリエット」ロミオ役が決まっています。この経歴えぐい。

もちろん、大きい作品に出るのが全てではないけれど、応援してる身からすると共演者が豪華だったり、界隈の注目を浴びる作品に出てくれるのはそりゃ嬉しいわけです。出演情報やゲネプロレポでは、「ミュージカル界の新星」「ライジングスター」などありがたい枕詞を付けてもらうようになって。
実際舞台に立つ姿を見たり、インタビュー記事で本人の言葉を読んだりしていると、経験値が上がっているだけじゃなく、課題を克服して着実に武器を増やしてるなっていうのが分かる気がします。すごいなーって尊敬の気持ちもあるけど、ただ単純に、追っていてドキドキわくわくさせてくれるところが最高です。楽しいもん!!!!

そんな好きを深めていってる今の新鮮な気持ちを残しておきたいがために書いたエントリなので、全ての文末に(個人の感想です)が付いていると思って読んでね。とりあえずプレゼンっぽく好きなところを3つ挙げてみました。

 

歌がいい

youtu.be

良いですね……。

 

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03:29~「この心を満たす なぁ↑にかぁ↑をぉおーーー」が特に推しポイント。気持ちが良すぎる。大好き。

 

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金髪懐かしい~~!カッコいい~~!!

 

youtu.be一曲丸々あげてくれたオリコンさん、さては甲斐翔真推しだな???

 

歌上手いんですよ。

感情を思いっきりぶつける、本人曰く「吐き捨て系」の歌い方だったデスミュとRENT。「One Song Glory」は、前半のぽつりぽつりと語るような抑えた歌い方から徐々に焦燥感が支配していって、後半の爆発に繋がるグラデーションがとても好きでした。
MAでは、なめらかで甘く、マリーをひっそり抱きしめるような愛おしさの表現。マリーのことを大切に大切に思っている。ただそばにいたいだけなのに、それが許されない現実との葛藤、マリーと触れ合う瞬間のきらめき、軍人としての毅然とした厳しさも全部良かった…。

この動画でも分かるんですけど、RENTとMAで声が全く違うんです。役柄も曲調も違うから当たり前じゃん!とは言わずに聞いてくれ。ちゃんと勉強して変えた歌い方になってたというのかな。MA初日にフェルセンの第一声「♪まさか~」を聴いて、こんなに声に幅って出るものなのか!とびっくりさせられました。すごく柔らかい声で歌っていて、ロジャーとは別人だった。月やロジャーはピンと張った糸みたいで、フェルセンは力を掛けたらたわむ余裕のある、柔軟な感じ。
例えば痛みの表現ひとつ取っても対照的だった。ロジャーはザクザクと刺すような痛みだったけど、フェルセンは強くあろうとすればするほど、逆に弱さが見えてしまう痛みとでも言うんですかね。今思い返しても、RENTの次がMAだったの楽しかったな~~。

いつ頃からかは明確じゃないんですが、少なくともデスミュ前からオペラの発声も勉強している*1そうです(向上心!)。MAでは声楽科出身の万里生さんや理生さんがいたから刺激受けただろうなあ。ロミジュリのオーディションで「オー・ソレ・ミオ」を披露した*2とも言ってた。なんだそれめちゃめちゃ聴きたい。

スキル的な上手さも感情表現の部分も、もっともっと高いところに行くんだろうなと期待しかないです。すごく楽しみ!そして近い将来絶対絶対にソロコンサートやってほしい!!

 

舞台映えするスタイル・ビジュアル

身長185センチ。でかい!同じぐらいのミュージカル俳優で調べたら、廣瀬友祐さんが183センチ、平方元基さんが184センチでした。
今どきなひょろっとした細長いシルエットじゃなく、しっかり骨と肉を感じる体格です。肩と胸板があるから、軍服のような重厚な衣装でも「着られてる」感がない。軍服は肩と胸で着るものだと思ってるので、個人的にここめちゃめちゃ推せるポイントです。早くスーツ着る役やってほしい!ベストに腕まくりも見たい!

お顔のポイントで言うと、まつ毛が濃くて長い。ミュージカル俳優でまつ毛といえば古川雄大さんかと思うんですけど(だよね?)、古川さんみたいな優雅で人形のようなまつ毛じゃなくて、目をアイラインのように縁取る真っすぐで密度のあるまつ毛。

麗しき男たちの美の境地 甲斐翔真 - NYLON JAPAN

この記事で話してる、まつ毛パーマしてたっていうのはフェルセンのときじゃないかと思ってます。マリーを抱きしめる瞬間とか、自分の気持ちよりマリーを優先するときに目をぎゅっとつむるんですけど、そうするとまつ毛が降りてなんとも言えない切なさを醸し出すの!ぜひ今後もまつ毛を操って生かしてほしい。
それにしても、ハンサムの企画とはいえ「麗しき男たちの美の境地」ってとんでもないタイトルだな。

 

考え方が好き

インタビュアーさんや編集さんのお力あってですが、出るインタビュー全部良い。好きなところ抜粋してコピペしたものがどんどん増えていく。

ざっくりした言い方にはなっちゃうけど、自分の考えを持っていて、それを変に婉曲したり謙遜することなく、真っすぐな言葉で語ってくれるところがすごく好きです。結構切り込んでいくというか、大胆な表現をする中に、ステージに立つ人間としての覚悟と胆力がうかがい知れるので好きです。23歳とは思えないぐらい自分を客観的に見ていると思う。

あと、出演作品を今この時代に上演する意味を自分なりに解釈して話してくれるところも好き。演劇は社会と密接な関係にあるので、そこを自問自答して役を務めてくれるのはすごく信頼できるなと思います。

journal.rikunabi.com

私は嫌なことから全力で逃げてしまう人間なので、「日々の鍛錬の中、嫌なこと、苦手なことをやるっていうことがすごく大事なんだなと思います。嫌なことをいかにやるか。普通は逃げるじゃないですか。だけど、やってみると、嫌なことの中に自分の好きなことが隠れていたりするんですよね。」の言葉にハア~~~となった。

 

 

spice.eplus.jp

「ロジャーのように死ぬ前にこの世に残したいものは?」の答えがカッコよすぎてしびれました。

 

 

mdpr.jp

この金髪×白シャツが好きでね…。「衣食住が火を付ける燃料のアルコールだとしたら、それをよりよく燃やすための酸素がエンタメなんじゃないかな」とか、独特な表現で興味深いです。

 

 

www.musicaltheaterjapan.com

デスミュで得た最大のものを聞かれて、「当時、自分なりに積み重ねて、やれるだけのことをやった結果、称賛していただけたのが本当に財産」と答えてるところが、こう…嬉しい~~…。やることをやった上で、これが私の今の完成形ですと潔く提示して、周りの反応を素直に受けれるところが好きです。「称賛していただけた」って本人に伝わってるのが知れて嬉しかった。

 

 

www.fujitv-view.jp

フェルセンの話も良いけど、最後の「将来は"ジキル&ハイド"をやってみたいです。韓国で観劇した時に、"はい、出たい"って強く感じたので」ってところ。(「はい、出たい」ってめちゃめちゃ面白いな。)
若手ということもあって、記事ではよく目標や夢について聞いてもらえるんですけど、絶対「ジキル&ハイド」を答えるんですよね。明確に「これがやりたい」って言ってくれるのは応援してる側としても嬉しいです。個人的には、アターソンをやってからのジキルが見たい…!

 

 

fast-tokyo.com

この記事は写真が極まってるのでぜひ読んで!!!特にMA以降写真を撮られるの上手くなったー!と思います。自信が表情に表れてる。「天下を獲る男」の顔をしているよ。
愛の深さを弓矢で例える最後の部分もユニークな表現で好きです。

 

 

voguegirl.jp

異常に長い記事!デビューから個人的な話まで書かれてて面白いです。10年後にどうなっていたいかを聞かれて「無敵状態になっていたい」って言えるの良すぎるな???大口を叩いてるわけじゃなくて、本気で言ってるし腹が決まってるところが推せる…。無敵になっていく過程をしっかり追っていきたい。

 

 

動いてしゃべってるところが見たい方はこちら~!
アミューズが誇るロミジュリ経験者の先輩方、柚希礼音さん・愛希れいかさん・清水くるみさん・平間壮一さん・水田航生さんを迎えてトーク企画をやってくれました。超面白いです。ロミジュリという作品が好きな人も楽しめる動画だと思う。

www.amuse.co.jp

 

 

今はとにかくロミオが楽しみすぎる。歌に関しては心配してないどころか期待しかない。
TBSのロミジュリ特番で、イケコに「堂々としているのは、逆に言うと役の心の揺らぎが見えにくい」と言われ、本人も言い当てられたような反応をしていたのが印象的でした。芝居、むずかしいよね…(誰?)

 

今の思いを残しておきたいと言っておきながらプレゼンのようになってしまった。新人・若手なので、年上や経験豊富な人とWキャストになると、「この子どうなのかしら」と避けられがちかと思うんですが、良いよ!!!!というのがちょっとでも伝わってたら幸いです。

 

最後に、私が甲斐翔真くんで見たい役は
「スリルミー」の彼と「フランケンシュタイン」のビクターです!!

これからも応援してるよ~~!!